未公開株の詐欺

未公開株詐欺を辞める

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入金のやり方を教えてもらい、やる気に満ち溢れて色々と試行錯誤していたのですが、そんな時急に電話で、暴走族OBの先輩からもう未公開株の詐欺を辞めろと言われてしまいます。



この仕事に手応えを感じていたなかでの急なことだったので、わけがわかりませんでした。どうしてこのようなことになったのか特に何も言われなかったので、私のせいでこうなってしまったのか、などと考え不安でした。

 

出来ればこのまま続けたいと思っていましたが、私は言われるがままの立場なのでとりあえず従うしかありませんでした。辞めることを伝えた時、これまでの空気が一変し険悪な雰囲気になったことを今も覚えています。『辞めるんならもう帰っていいよ』と冷たく言われたのにはショックでした。

 

これからどうすればいいのだろうと思っていたところ、また電話がかかってきました。電話の内容は、私が今度はオレオレ詐欺をすることになったということでした。

 

未公開株の詐欺を辞めることになったのは、暴走族OBの先輩たちの事情だけで、私に何か理由があったわけではなかったので安心しました。また、一緒にオレオレ詐欺をやるメンバーは、暴走族OBの先輩たちだったり、一緒に暴走族をやっていた地元の先輩で知っている人だけだったので、嬉しかったです。

 

他にも嬉しかった理由として、報酬がいいことがあります。私が未公開株の詐欺をやる前からオレオレ詐欺の話を聞いていて、とても稼げているようでしたし、実際にもお金を持っていました。

 

未公開株の詐欺ではオレオレ詐欺と比べて歩合率がとても低いところが不満でしたので、私もお金が稼げることになり、頑張りがいがあるなと思いました。また、暴走族OBの先輩たちから認められたような気もして気分がよかったです。

 

このように悪い方向へどんどん行ってしまい、付き合う人も、地元の友人たちよりも暴走族OBの先輩たちばかりになった結果、私はどんどん孤立してしまうのですが、その時はそんなことは全く気にならず、むしろ詐欺をしてお金を稼がないヤツは馬鹿だなくらいに思っていました。

 

今考えると、周囲が詐欺をしている人間ばかりになってしまったことで、いわゆる洗脳状態になり、詐欺という行為に違和感を持っていたはずが、次第に当たり前の行為で収入を得る仕事だという認識に変わってしまったんだと思います。

 

もうこうなってしまうとなかなか普通の人の感覚には戻れません。金遣いが荒くなって生活水準が上がり、詐欺をする生活を送り続けるしかなくなります。

 

刑務所から出所した今もなお、私は苦しんでいます。生活水準を下げることがどんなに難しいか。けっして擁護するわけではありませんが再犯してしまう気持ちも私には理解できます。でも、それは絶対にダメです。

 

私は前に進みます。

未公開株詐欺のやり方①



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