オレオレ詐欺

オレオレ詐欺のお金の流れ

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オレオレ詐欺で得たお金の流れは一体どうなっているのか。そのことについて今回は話していこうと思います。


登場人物としては出し子・受け子、出し子・受け子からお金を受け取る人、グループ・組織の人になります。

 

最初はまず出し子・受け子がお金を回収します。出し子・受け子は15時まではその引き出したお金を持っています。15時を過ぎて仕事が終わったら、そのお金を指定された待ち合わせ場所あるいは暗証番号式のコインロッカーに行って渡します。

 

この時に前もって出し子・受け子の5%分の報酬を渡す場合と、週末にまとめて渡す場合があります。この違いは、出し子・受け子を用意した人が報酬の5%から抜いているかいないかです。

 

ただでさえ報酬が少ない出し子・受け子ですが、更にお金を抜かれてしまい、5%すらもらえていない場合があるのです。こういう世界ですからしょうがありませんが、かわいそうですよね。

 

出し子・受け子からお金を受け取る役割の人物は、1人のところもあれば2人3人用意しているところもあります。

 

これはオレオレ詐欺グループ・組織までのお金の流れがわからないようにするためです。出し子・受け子は必ず捕まりますが、その警察の捜査の過程でオレオレ詐欺グループ・組織まで辿られたら困るわけです。なので慎重なオレオレ詐欺グループ・組織ほど、このお金を自分たちのところまで持ってくる役割の人物を用意します。

 

信用できる人物がこの役割に適していますので、オレオレ詐欺グループ・組織に近い人物がこの役割を任せられます。直接の後輩とかです。

 

しかし、タダというわけにもいきませんので報酬を支払わなければならず、安全に慎重になればなるほど経費がかかり売上が減ってしまうというジレンマに陥ります。

 

いくら同じグループ・組織に属していても、けっして一枚岩ではありませんので複雑な派閥があり、きちんと報酬を支払わなければお金の持ち逃げや揉め事の原因になってしまいます。

 

実際にお金を騙し取る電話をかけている掛け子への報酬は、週末にまとめて支払われます。レベルや立場に応じて多少の違いはありますが、自分が振り込ませた金額の15%の報酬です。

 

1つの箱を任せられているとインセンティブで、箱全体の振り込ませた金額の5%が上乗せされたりもします。また、立場関係なく1人で一定の金額の入金をさせたらボーナスが発生したりします。

 

例えば箱を任せられている人の入金が500万円で、他の2人が合計で500万円あった場合。

 

  • 500万円×15%=75万円
  • 1000万円×5%=50万円
  • 75万円+50万円=125万円

 

となります。

 

この他に他人名義の銀行口座代、他人名義のソフトバンクのプリペイド式携帯電話代(SIMカード)、通話料金代(プリペイド式携帯電話のため)、固定費の箱の賃貸料光熱費、など経費を引いた額がオレオレ詐欺グループ・組織の上の立場の人間の報酬になります。

 

1週間で箱1ヶ所あたりの入金が300万円を超えないと黒字になりません。

 

このようなフランチャイズのような形態をしているのがオレオレ詐欺の仕組みです。

 

今考えるとこんなおかしな報酬をもらっていたのにそれが当たり前になっていて、全然足りないと思っていた当時の私は、かなり金銭感覚がおかしかったんだと再認識しました。

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