オレオレ詐欺

オレオレ詐欺スタート

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ついにオレオレ詐欺スタートです。私は暴走族OBの先輩たち2人と一緒にやることになりました。



オレオレ詐欺ではマンションの一室に泊まり込んで電話をかけます。このマンションのことを「箱」と呼びます。

 

1週間のスケジュールは、まず日曜日の夕方に箱に入り、1週間分の食材の買い物も済ませておきます。オレオレ詐欺が終わる金曜日まで外に出ないからです。これは部屋の出入りが多いと怪しまれるのを防ぐためです。

 

そして19時頃から、電話番号が変わったことを伝える電話を名簿を見ながらかけ始めて、これを24時頃まで続けます。この電話番号が変わったことを伝える電話のことをアポイントと呼んでいました。

 

電話番号を伝えるところまでいけたらアポ1件なのですが、基本的にすぐ見破られるのでアポ1件取るのにとても苦戦します。なので19時から24時までの5時間もの間、ひたすら電話をかけ続けても15件前後でした。もちろん日によっても差があります。

 

とにかくこのアポが何件取れるかが、翌日のお金を振り込ませることに繋がるのでとても大事です。これには名簿の質もとても大事で、何回も電話がかかっている所にかけても意味ありません。

 

この名簿というのは未公開株詐欺のときとは種類が違い、オレオレ詐欺では高校と大学の卒業名簿、または同窓会名簿を使っていました。

 

この卒業名簿、同窓会名簿というのは非常に便利で、卒業年度、氏名、住所がかいています。なので、なりすます息子の年齢が分かりますし、名前がわかるので馬鹿みたいにオレオレと言わなくて済みます。

 

大体息子の年齢が30~35くらいになるように卒業年度を指定して、卒業名簿を買っていました。1件3円くらいです。

 

24時にアポの電話をかけ終わると、みんなで手分けして飯を自炊して食べます。だからオレオレ詐欺をやっていたことのある人は料理を作るのがうまくなります(笑)

 

ずっとマンションにこもっていますから、飯くらいはうまいのを食べたいんです。

 

食べ終わったら各自入浴、食器洗い、洗面などを済ませて就寝です。寝るのは早くても26時過ぎになってしまいます。

 

翌朝は8時頃には起きて簡単な朝食を食べて、洗濯機を回した後、8時30分頃から昨晩アポを取った相手に、お金を振り込ませる電話をかけ始めます。

 

アポを取った相手全員に電話をかけますが、もう見破られていてバレていたりするので、話ができる相手は昨日のアポの人数よりも少なくなっています。

 

お金を騙し取ることに成功してもしなくても、話す相手がいなくなった時点で終了です。大体14時前後に終わるのですが、全員が終わり次第昼食を食べて19時からのアポの電話に備えて仮眠をとります。

 

早めに終わった人なんかはゲームをして遊んで待っています。私たちの箱ではウイニングイレブンをやっていました。詐欺をやっていた人にとってはあるあるだと思います。

 

この流れを日曜夕方から金曜まで続けてやっと金曜の昼過ぎに帰ることができます。

 

よく詐欺は楽して儲けられるみたいなことを言いますが、私はそうは思いません。

 

ずっとマンションの一室にこもっているのは想像以上に精神的にキツイですし、労働時間も長いです。オレオレ詐欺では色々と制限があり、自分の携帯は電源を切らなければならず使えません。共同生活なので気をつかいます。

 

オレオレ詐欺も大変なんです。

 

オレオレ詐欺を始めたばかりの頃は、しんどかったです。でも、お金を稼いでやるぞという気持ちだけで頑張っていました。慣れるまでは、このマンションの部屋からの声が聞こえて通報されたらどうしようと怖かったです。

 

一応マンションの中は音漏れがしないように全ての通気口を塞ぎ、テレビをつけっぱなしにして、遮光カーテンで中が見れないようにしていました。

 

電話をかける部屋は必ず角部屋にしていて、その部屋の中に3人で入り壁を向きながら話していました。

 

この生活を私は何年も続けていました。

オレオレ詐欺のやり方アポイント編



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